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12月, 2024の投稿を表示しています

数詞のしくみなどについては、「ひとまとまりの量で考えよう」のブログに載せます。

 これまで、日本語数詞にSI接頭語を導入しようという話を進めてきましたが、ほぼ一段落したので、この項目の集中掲載は終了です。 たぶん、これからもいろいろな話題があると思いますので、気まぐれにSI接頭語導入については書き足していきたいと思います。投稿したら見てください。 数や数詞がどのような仕組みになっているのかということについては、数学そのものの話題になるので、別のブログに「ひとまとまりの量で考えよう」というものがありますので、そちらで話題にしていきたいと思います。 要点は、数えるのは10までだということです。 つまり、基本数詞は0~9までの10個しかないのです。 そして、同じ大きさのものが10個集まったら、それをひとまとまりにして、桁上がりした数詞を作って、それを1個として数えるわけです。 新しく作られた大きなまとまりが、つまり、十や百や千です。 たし算の繰上りも、ひき算の繰り下がりも、九九を覚えるのも、すべてはこの仕組みに沿って行っているわけです。 ということで、今後もよろしくお願いします。

日本数詞・SI接頭語導入の経済効果はどれくらいになるのだろう。

 以前、中古自動車販売の値札に「125千円」というのを見かけたことがあります。あちこちの中古自動車販売店でしばらくの間そのような表示が見られました。今は、そのような表示を見ることはなくなって、「12.5万円」というような表示になっています。 たぶん、中古自動車販売の店舗づくりをアメリカあたりから導入したときに、値札の表示も3桁区切りを踏襲して「325千円」などという形式にしたのではないかと思われます。ところが、日本の一般人にとってはわかりにくいわけで、不評だったので「32.5万円」方式に変えざるを得なくなったのでしょう。 1,000円を超えるお金を扱う人にとっては、簿記会計に3桁区切りを使うわけですから、千円単位で数えたほうが処理しやすいし、間違いも少ないと思うでしょう。ところがどっこい、一般人に千円単位でお金を数えろといわれても、そう簡単に切り替えることはできないわけです。そういう障壁が簿記会計担当者と一般人の間には存在しているのです。 SI接頭語を日本数詞に導入すれば、そのような障壁はなくなります。それによって間違いは少なくなり、労力も減ります。これらによる経済効果は実のところ相当あるのではないでしょうか。 どなたか、またはどこかの経済研究所などで、試算をしてみてくれないでしょうか。

百万長者?億万長者?

 アメリカの予算とか経済対策とかの金額をドル建てで伝えるときに、「1billion」ドルを10億ドルと言い換えます。アメリカ人にとっては、billionの大台に乗ったという感覚でしょうが、一般の日本人はアメリカの数詞が3桁区切りだなんて知らない人が多いでしょうから、何か中途半端な気がします。 昔あった「百万長者」なんて言葉は、「millionaire」から作られたものでしょう。日本語では「億万長者」の方がピンときます。しかし、これを翻訳すると「billionaire」となり、「10億長者」が正確なわけです。 SI接頭語を導入すれば、「ギガ長者」や「テラ長者」という言葉が生まれるかもしれません。「ギガ富豪」や「テラ富豪」の方が古臭くないかもしれません。日本円で「メガ長者」は今どき長者とは言えないでしょう。円とドルでは2桁も違うので、アメリカのミリオナーは、円にすると億越えなので結構富豪ですし、ビリオナーはさらにその千倍ですからめちゃくちゃな富豪というとになります。

3桁区切りのSI接頭語に集約していこう。

 現在の気圧の表現に、日本では1992年以来ヘクトパスカルが使われています。しかし、このような単位を使っているのは、気象学だけではないかと思います。ミリバールと同じ数値が使えるので、気象学の専門家にとっては勘違いなどを減らすことができてありがたいものだと思います。ということは、けた違いの変換でさえ、専門家であっても煩わしいということではないでしょうか。 さて、気象学以外の場では、圧力の単位はkPa(キロパスカル)か、MPa(メガパスカル)です。よくお目にかかるのが、タイヤの空気圧です。以前は1気圧とか2気圧とか、そういう単位で表現していて、今でもタイヤの空気圧は1.8とか2.2とか、そういう数値が出回っています。 ところが、空気を詰める機械のコンプレッサーについている圧力計はほとんどが、kPa(キロパスカル)か、MPa(メガパスカル)になっています。ということで、1気圧はほぼ100kPa、またはほぼ0.1MPaなのです。これは一般人にとってはちょっと違和感が大きいのではないかと思います。数値はやはり整数の一桁とか二桁の方が使いやすいわけです。私も何も知らずにコンプレッサーや圧力計を使ったときは、「この数値は何なんだ。」と思いました。 建設業界では正式な長さの単位としてはmmとmに統一されているようです。cmなんて使わないのです。寸や尺で仕事をしている大工さんもいるので、土台を作るときは、1間を1820mmにするか1818mmにするのかを打合せしている姿を見たことがあります。 ということで、世の中は3桁区切りのSI接頭語を活用する方向に歩みつつあるのです。したがって、教育界にあっても、その方向に合わせていく必要があるのではないでしょうか。

科学と経済と高度技術で、ガラパゴスになるのは避けなければならない。

 日常の生活では、それほど大きな数は扱いません。というよりはできるだけ整数一桁で間に合うように工夫されているわけです。なので、様々な単位が今でも使われています。 長さの単位に限ってみても、日本の寸や尺、英米のインチやフィートは、今でも様々なものに使われています。それは、自分の体の部分でおよそ測定できるということが、とても便利だからだと思います。尺やフィートはほぼ一足ですし、寸やインチはほぼ親指の根元の幅です。私の生活経験から考えると、寸はたぶん、親指の腹の長さではないかと思います。爪の端から端まで親指を回しながら物にあてると、だいたい同じ長さで測定できます。このような尺取り方式で長さを測れる身体由来の単位は、これからも生き続けるでしょう。皆さんご存知でしょうが、握りこぶしの幅はほぼ10cmです。手を伸ばすと握りこぶしの幅は角度にしてほぼ10度です。このように、日常の生活ではおおよその値がわかればことは足りるのです。 しかし、仕事をするとなるとどうでしょう。日常の買い物は数千円程度かもしれませんが、仕事になると数十万、数百万、数千万のお金を扱うのは日常です。建設業や精密加工では、けっこう大きな桁の数字を扱うことがあります。まして、さまざまな科学研究では大きな桁数の数を取り扱わないわけにはいかないのではないかと思います。となると、SI接頭語を使うことに慣れていかなければ、様々な分野で国際的に立ち遅れてしまう心配があります。 当然現在では、ヤードポンド法のアメリカであっても、科学的なデータは国際単位系に従った物を使っています。もちろんSI接頭語を使うので、おおよその値を記載する場合は有効数字3桁または4桁前半で適切なSI接頭語を使っていると思われます。 日本でも、この方式に従って記載し、読めるようにするべきです。歴史上、日本の独自技術や文化を大切にする傾向は悪いとは言いませんが、失敗してしまった経験が積みあがっています。数値の読み方においても、ガラパゴス化は望ましい状況とは言えないと思います。 万億兆も学び、さらにSI接頭語を学ぶということは、実のところ子供たちにとっては相当のストレスになると考えられます。万進法の日本数詞を千進法のSI接頭語に統一すれば、それらの障壁を取り除くことができるのです。

金額の表記と読み方の具体例

 SI接頭語を活用した場合の日本の金額の表記と読み方を確認してみましょう。 1,000円は、1k円(一キロ円)と読みます。従来は千円と読みます。 10,000円は、10k円(十キロ円)と読みます。従来は一万円と読みます。 100,000円は、100k円(百キロ円)と読みます。従来は十万円と読みます。 1,000,000円は、1M円(一メガ円)と読みます。従来は百万円と読みます。 10,000,000円は、10M円(十メガ円)と読みます。従来は一千万円と読みます。 100,000,000円は、100M円(百メガ円)と読みます。従来は一億円と読みます。 1,000,000,000円は、1G円(一ギガ円)と読みます。従来は十億円と読みます。 10,000,000,000円は、10G円(十ギガ円)と読みます。従来は百億円と読みます。 100,000,000,000円は、100G円(百ギガ円)と読みます。従来は一千億円と読みます。 1,000,000,000,000円は、1T円(一テラ円)と読みます。従来は一兆円と読みます。 10,000,000,000,000円は、10T円(十テラ円)と読みます。従来は十兆円と読みます。 100,000,000,000,000円は、100T円(百テラ円)と読みます。従来は百兆円と読みます。 1,000,000,000,000,000円は、1P円(一ペタ円)と読みます。従来は一千兆円と読みます。 このように、SI接頭語を活用するといちばん左側のコンマの前の数値をそのまま読み、キロメガギガテラ、さらにペタエクサを順に確認すれば素直に読むことができます。コンマの数は左から確認しても構いません。従来のように右側のコンマから、千、百万、十億、一兆、千兆などとチェックして、さらにその周辺を4桁に直して読むなんていうすさまじく面倒くさいことをする必要性がなくなるわけです。一般人は4桁ずつに区切りなおして読むでしょう。 また別の視点で見てみると、従来、1000円は千円と読み、1000,0000円は一千万円と読みます。なぜ最初の「1」を読まないで「千」と読んだり、「1」を読んで「一千」と読んだりするのでしょう。そういう読みの不合理がいろいろとあるのですが、SI接頭語を活用するとそのような不合理を減らすことができます。

一般人にとって、3けた区切りはけっこうな障壁である。

 日本の大きな数の数詞は、万進法になっていて、本来は4桁ずつに区切ると読みやすいわけです。ところが、欧米の簿記会計の考え方を導入した明治時代の福沢諭吉先生は、欧米の3桁区切りをそのまま導入してくれたので、現代の日本でも、簿記会計の帳簿は幸か不幸か3桁区切りになっているわけです。 不幸なのは、簿記会計を習う若者たちです。小中学校では4桁区切りが染みついています。それが千円単位や百万円単位、そして十億円単位で数字を読んだり処理するなんていうのは、大きな違和感と取っつきにくさを感じさせているはずです。 幸運なのは、現代では国際単位系が主流となるのはもう明確なので、そのSI接頭語が3桁区切りであって、表記も3桁ごとに空白を入れることが推奨されているからです。 当然、日本の数詞も3桁区切りの表記に対応したほうが、合理的です。 すでに現状の日本の簿記会計などのしくみに慣れてしまった人にとっては、「どうでもいい」という考えになりがちだと思いますが、これからの若者たちのことを考えてほしいと思います。日本の数詞と3桁区切りの表記が不整合であることは明らかで、なぜそうなっているのかを学校でも習わないし、商業系の学校でも習わないでしょう。ただ、「そうなっているからそう覚えろ」といわれるわけです。 このことは、簿記などを習う一般人には大きな障壁になっていると思われますし、数は少ないですが、私がお話した人たちの中にも、なぜそうなっているのか理由を知らない人たちがたくさんいました。そんな現状を、私は変革したいと思います。

宇宙の分類名のまとめ SI接頭語と日本数詞

 キロ宇宙とメガ宇宙は、惑星系 ギガ宇宙とテラ宇宙は、恒星系 ペタ宇宙とエクサ宇宙は、銀河 ゼタ宇宙とヨタ宇宙は、宇宙の構造 このように、SI接頭語を活用して宇宙を分類してみると、とてもすっきりします。 くわしいことを知りたくなったら、このブログのこれまでの内容を見たり、自分で各種のネット情報などを調べてみてください。 さて、問題は「日本数詞」です。 今での考察の中に「万億兆」などの日本数詞が必要だったでしょうか。 必要でないばかりか、もし使っていたなら、理解が遠のいてしまうと思わないでしょうか。 これからは、一般人といわれる人たちがその能力をいかんなく発揮して、科学の最先端や経済の最先端にかかわっていく時代だと思います。日本数詞の4桁区切りとか様々な独自単位とか、そういう障壁を可能な限り取り払って、専門的な知識や技能を一般人に開放していく必要性があると思います。それが日本を世界有数の技術立国として維持していくための一つの手立てだと思います。 SI接頭語を活用して、日本数詞の改革をする必要性があると、強く訴えたいと思います。

SI接頭語を使った宇宙の分類名

 今までの宇宙の大きさの記事から、次のような用語を考えてみました。 「キロ宇宙」は、惑星の近傍の宇宙 大気のある地球であっても100km上空はほぼ真空で、すでに宇宙です。 ほとんどの人工衛星はkm3桁台の上空を周回しています。 「メガ宇宙」は、惑星系の宇宙 Mm は、主な惑星の大きさから惑星系の軌道半径の大きさまでを表すのに適しています。 地球の直径12.8Mm、月の公転半径384Mm、木星の半径140Mm、 「ギガ宇宙」は、恒星系の内側の宇宙 Gmは、主な恒星の大きさから主な惑星の軌道半径までの大きさを表すのに適しています。 太陽の直径1.4Gm、地球の公転半径150Gm、木星の公転半径780Gm、 「テラ宇宙」は、恒星系の外側の宇宙 Tmは、恒星系の外側、予想されているオールトの雲までの距離を表すのに適しています。 ちなみに、光で1時間の1光時は1Tm強です。 太陽風が届く太陽圏はほぼ1光日までです。つまり、24~26Tm程度です。 「ペタ宇宙」は、恒星系の重力圏から近くの恒星までの宇宙 Pmは、オールトの雲付近から近くの恒星までの距離を表すのに適しています。 ちなみに1光年は9.46Pmで、約10Pmということになります。 なので、最も近くの恒星は数十Pm、1等星の多くはPm3桁までの範囲にあります。 「エクサ宇宙」は、銀河系の内側全体の宇宙 Emは、100光年より遠くの天の川銀河全体の距離を表すのに適しています。 大小マゼラン雲などの小さな銀河の大きさを表すのにも適しています。 「ゼタ宇宙」は、巨大銀河から銀河団やボイドなどの宇宙 Zmは、巨大銀河の大きさかから、その集団、銀河フィラメント、ボイドなどの宇宙の大規模構造を構成する宇宙の構造単位の大きさを表すのに適しています。 「ヨタ宇宙」は、宇宙の大規模構造から宇宙全体の大きさを表すのに適しています。 Ymは、ほぼ1億光年なので、宇宙全体までの大きさを表すのに適しています。 このように、宇宙の構造がほぼ1000倍ごとに変化しているということには、何か意味があるのではと思いたくなります。1000倍違うということの「量の違いが質の違いになる」ということと結びついているのではないかと、関連性を考えたくなります。 メガ宇宙などの用語が一般に使われるようになると、一般人の宇宙への理解は大幅に改善されるものと考え...

Ymは、宇宙の果てまでの距離を表せる。

 Zmで、宇宙の大規模構造の単位である銀河フィラメントやボイドの大きさまで表すことができることをお話ししましたが、1Zmがほぼ10万光年で、その1000倍の1Ymは1億光年ということになります。 現在観測可能な宇宙は100億光年程度とされているので、Ym:ヨタメートルであらわすと、100Ym程度ということになります。 もうこれ以上の遠くは観測されていないわけですが、予測や理論によれば、現在の宇宙の半径は500Ym程度まで広がっているといわれているようです。つまり、直径は1000Ymとなり、それは、1Rmということになります。Rmはロナメートルと読みます。これで、宇宙の大きさは終了です。SI接頭語はさらにQ:クエタまであるので、今のところ宇宙に関する大きさを表すのに困ることはないわけです。 さて、いかがでしょう。 今までの宇宙の認識が変わった感じがしないでしょうか。 SI接頭語を使ってm:メートル単位ですべての天体の大きさを表してみると、今までぼんやりしていた宇宙の大きさが明確に把握できるようになった感じ化しないでしょうか。 そのことについて、次回は明確に示してみたいと思います。

銀河より大きなものは、Zm規模となる。

 天の川銀河の直径は最近の研究で、今までの値よりも相当大きいといわれています。 今までは1Zm程度といわれていましたが、2Zm程度あるのではないかというのです。 アンドロメダ銀河の方がよくわかっていて、直径は2.2Zm、距離は23Zm 大マゼラン雲までの距離は1.5Zm、小マゼラン雲までの距離は1.9Zm そして、これらの銀河は集団になっています。50個程度までは銀河群といわれています。 天の川銀河やアンドロメダ銀河を中心にした銀河の集まりの局所銀河群の直径は60Zm 銀河群がさらに連なって、銀河団になり、それはZm3桁台になります。 銀河団も連なって、超銀河団になり、それはZm3桁台後半になります。 さらに、宇宙の泡構造という状態になります。 ここらへんになるといろいろな用語があってちょっと混乱してしまうのですが、 泡構造というのは宇宙の大規模構造ともいわれて、銀河が連なってシャボン玉の泡の膜のようになっていて、その膜の内側はほとんど光る天体のない空洞が広がっているというのです。 超銀河団の連なりの銀河フィラメントという膜状の構造に囲まれた空間は、超空洞:ボイドといわれています。その半径がZm3桁後半から4桁に入った程度になっているようです。 ここらへんの構造図は、Wikipediaなどのほかのネット情報を見てください。 ということで、Zmは巨大銀河の大きさから、銀河の集団、そして、ボイドや銀河フィラメントなどの大規模構造の基本単位までの大きさを表すのに適しているということになります。