SI接頭語を使った宇宙の分類名
今までの宇宙の大きさの記事から、次のような用語を考えてみました。
「キロ宇宙」は、惑星の近傍の宇宙
大気のある地球であっても100km上空はほぼ真空で、すでに宇宙です。
ほとんどの人工衛星はkm3桁台の上空を周回しています。
「メガ宇宙」は、惑星系の宇宙
Mmは、主な惑星の大きさから惑星系の軌道半径の大きさまでを表すのに適しています。
地球の直径12.8Mm、月の公転半径384Mm、木星の半径140Mm、
「ギガ宇宙」は、恒星系の内側の宇宙
Gmは、主な恒星の大きさから主な惑星の軌道半径までの大きさを表すのに適しています。
太陽の直径1.4Gm、地球の公転半径150Gm、木星の公転半径780Gm、
「テラ宇宙」は、恒星系の外側の宇宙
Tmは、恒星系の外側、予想されているオールトの雲までの距離を表すのに適しています。
ちなみに、光で1時間の1光時は1Tm強です。
太陽風が届く太陽圏はほぼ1光日までです。つまり、24~26Tm程度です。
「ペタ宇宙」は、恒星系の重力圏から近くの恒星までの宇宙
Pmは、オールトの雲付近から近くの恒星までの距離を表すのに適しています。
ちなみに1光年は9.46Pmで、約10Pmということになります。
なので、最も近くの恒星は数十Pm、1等星の多くはPm3桁までの範囲にあります。
「エクサ宇宙」は、銀河系の内側全体の宇宙
Emは、100光年より遠くの天の川銀河全体の距離を表すのに適しています。
大小マゼラン雲などの小さな銀河の大きさを表すのにも適しています。
「ゼタ宇宙」は、巨大銀河から銀河団やボイドなどの宇宙
Zmは、巨大銀河の大きさかから、その集団、銀河フィラメント、ボイドなどの宇宙の大規模構造を構成する宇宙の構造単位の大きさを表すのに適しています。
「ヨタ宇宙」は、宇宙の大規模構造から宇宙全体の大きさを表すのに適しています。
Ymは、ほぼ1億光年なので、宇宙全体までの大きさを表すのに適しています。
このように、宇宙の構造がほぼ1000倍ごとに変化しているということには、何か意味があるのではと思いたくなります。1000倍違うということの「量の違いが質の違いになる」ということと結びついているのではないかと、関連性を考えたくなります。
メガ宇宙などの用語が一般に使われるようになると、一般人の宇宙への理解は大幅に改善されるものと考えます。1m半径の円を使って、それぞれの宇宙について考えてみると、よりよく宇宙の大きさが理解されると思われます。
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