3桁区切りのSI接頭語に集約していこう。
現在の気圧の表現に、日本では1992年以来ヘクトパスカルが使われています。しかし、このような単位を使っているのは、気象学だけではないかと思います。ミリバールと同じ数値が使えるので、気象学の専門家にとっては勘違いなどを減らすことができてありがたいものだと思います。ということは、けた違いの変換でさえ、専門家であっても煩わしいということではないでしょうか。
さて、気象学以外の場では、圧力の単位はkPa(キロパスカル)か、MPa(メガパスカル)です。よくお目にかかるのが、タイヤの空気圧です。以前は1気圧とか2気圧とか、そういう単位で表現していて、今でもタイヤの空気圧は1.8とか2.2とか、そういう数値が出回っています。
ところが、空気を詰める機械のコンプレッサーについている圧力計はほとんどが、kPa(キロパスカル)か、MPa(メガパスカル)になっています。ということで、1気圧はほぼ100kPa、またはほぼ0.1MPaなのです。これは一般人にとってはちょっと違和感が大きいのではないかと思います。数値はやはり整数の一桁とか二桁の方が使いやすいわけです。私も何も知らずにコンプレッサーや圧力計を使ったときは、「この数値は何なんだ。」と思いました。
建設業界では正式な長さの単位としてはmmとmに統一されているようです。cmなんて使わないのです。寸や尺で仕事をしている大工さんもいるので、土台を作るときは、1間を1820mmにするか1818mmにするのかを打合せしている姿を見たことがあります。
ということで、世の中は3桁区切りのSI接頭語を活用する方向に歩みつつあるのです。したがって、教育界にあっても、その方向に合わせていく必要があるのではないでしょうか。
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